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母「ねぇ~ご飯まだ食べてないんだけど・・・」
父「昨日の朝から何にも食べてないぞ!」
娘「さっき食べたでしょ!(怒)」
母「何言ってんのよ!まだ食べてないわよ!!(怒)」
このような会話は、認知症の初期~中期にかけてみられる症状の一つです。
「食べたおかずを忘れた!」ではなく、
「食べた行為」自体を忘れてしまっている・・・・
これは、
認知症の中核症状「短期記憶障害」と言います。
このような時、
あなたはどんな声掛け等で対応していますか?
「ご飯をまだ食べていない!」という、
親や入居している認知症利用者さんに対しての上手な対応の仕方をお教えします!
Contents
認知症の人に言ってはいけない!禁句&タブーな声掛けとは?
認知症になってしまっても・・・
人格や自尊心、羞恥心、プライドは全然残っています!
あなたは、こんなこと他人に言われたらどう感じますか!?
- 「何言ってんですか!」
- 「何度も同じこと言わせないでください!」
- 「何にもできないんですね…」
- 「わかりましたか!?」
- 「さっき言ったでしょ!!」
認知症という病気になってしまった人の心の中は、
「不安の渦でぐちゃぐちゃなんです!!」
だって!!
出来ないこと、解らないことがどんどんが増えていくんですよ!
- 大事な記憶が薄れていく不安・・・
- 自分が何をしているのかも解らなくなる強烈な不安
- どこにいるのかも解らない恐怖
- 知らない人だらけに見える世界
想像してみて下さい!
↓ ↓ ↓
そんな気持ちの中、
と訴える認知症患者の人に対して、
「さっき食べたでしょ!同じこと何度も言わせないでっ!!」
と言ってしまったら、言われた本人がどんな気持ちになるのか?はお判りになるかと思います!
ジェスチャー(非言語コミュニケーション)が生む共感力のとてつもない凄さとは?
認知症の人に対して、
「否定」は絶対にNG!というのは知っていると思います!
photo by : llyglad
という事は、逆の意味での、
「肯定」と「共感」をしてあげればいいんです!
言葉だけでなく、
心からの共感です!
photo by : janetevelyn
心からの「共感」ができなければ、相手は直感で見抜きます!
表情や目線、しぐさや態度・・・
「ジェスチャーや非言語でのコミュニケーション」が
豊かであればあるほど、認知症ケアのレベルが上がっていきます!!
認知症の人への接し方の基本は非言語コミュニケーションなのです!
「認知症」を理解するということ・・・
それは、
中核症状だとか、難しい言葉や知識ではなく、
「認知症の人の気持ちを理解し共感する!」
という事ではないでしょうか?
認知症の親への介護がとてもつらい・・・
もう限界かも・・・と思ったら、ちょっとこの動画を見てみてください!
↓ ↓ ↓
「まだご飯食べてないよ!」と話す認知症高齢者への具体的な3つの声掛けとは?
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認知症の親の不安な気持ちが理解でき、共感が少しでもできるようになれば、言葉や非言語コミュニケーション(態度・ジェスチャー)が否定ではなく、
自然と肯定・共感と変化しているはずです!
◆声掛け具体例①【否定せず、共感する】
「食べていない」という発言に対しては?
- 「まだ食べてなかったんだ?」
↓ ↓ - 「おなかすいたでしょ!?」
↓ ↓ - 「今から作るとちょっと時間掛かるから、おせんべいでも食べて待ってくださいよ!」
◆声掛け具体例②【まずは謝る!】
- ゴメン!今作ってるから!
- ゴメン!これから準備するよ!
- すみません!!今から頑張って作りますから!
◆声掛け具体例③【他の事に気をそらす!】
- ごはん作っている間、テーブルでも拭いててよ!
- 今作るから、庭の掃除しながら待っててよ!頑張って作るから!
- 今から大至急作るから、洗濯物でも干してくださいね!
などなど。
一度試しにこんな声かけをしてみてください!!
「食べていない」という訴えと気持ちを、しっかり私たちがまず受け止める事が最も大切な事なんです!
※弄便や(便いじり)に困っていませんか?
ボクが働く介護現場で実践しているこの方法派おススメです!早く、排せつのトラブルを解決しましょう!
↓ ↓ ↓
認知症の人につく「ウソ」はやっぱりよくない?他の介護現場ではどうやってますか?
認知症の人たちと接していると、私たちは、どうしても嘘つきになります!
でも!!
そのウソたちは、相手の事を考えてつく「いい嘘」だと思うんです!
photo by : Miss Wetzel’s Art Class
自分たちがつく日常のウソは、自分のダメなところを隠したり、見栄を張ることでつきますが、
認知症の人につく嘘は、自分の為ではなく・・・
相手の事(認知症のひと)の事を考えてつくウソなのです!!
不安でいっぱいの認知症利用者さんに安心してもらうためにつく介護職のウソは、認知症介護の現場では間違いなく必要なコミュニケーションスキルです!
とっても危険な「徘徊」・・・
交通事故や踏切事故など、命の危険と隣り合わせな徘徊を防ぐおススメの方法とは?
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最後に…
認知症の人の心の中は、
常に「安心」を求めています!
こんな返答をするだけで、
気持ちは間違いなく落ち着いてくれます!!
こんな感じで最後に伝える、
「ありがとう!」が非常に大事で、そのあと心が満たされた認知症利用者さんは、しばらく同じ質問をしてくることはありませんでした!!
「ありがとうございます!」
「大丈夫ですよ!!」
僕はこの2つの言葉こそ「介護職の魔法の言葉」だと思っています!!
認知症は脳の病気です!
「否定が認知症の人の心を簡単に!しかも確実に壊してしまう!」というコトを理解することがもっとも大事な事だと思うのです!
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介護職員の人間関係で悩んでいたら一度この記事を読んでみてください!
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この記事を書いている人
特別養護老人ホームで10年間働いている現役介護福祉士です。現場の統括管理をしている管理職でもあります。自分の『仕事への思い』を正直に書くように意識しています。介護職員さんたちの悩みやトラブルの解決、介護の仕事全般についてそのまんま記事にしています。あなたの悩みの解決に少しでもお手伝い出来たら本当にうれしいです!!
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